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福祉避難所

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様々な困りごとを抱え、使っている医療機器も様々な人が集まる福祉避難所。ここでは、停電によるトラブル事例を基に、停電対策に有効な医療用蓄電池についてご紹介しています。

福祉避難所が停電したら、どうなる？

必要な医療機器によるサポートが受けられない
要配慮者の状態に合わせた介助や助言が受けられない
高齢者や障害者、妊産婦、乳幼児、病弱者などの行き場が失われる

福祉避難所は高齢者や障がいのある方、妊産婦、乳幼児、傷病者の方の為に、安全確認がとれ運営準備が整ってから開設される避難所です。福祉的トリアージを通じて福祉避難所への避難の声掛けがされており、子どもから高齢者まで幅広い世代が利用しています。

福祉避難所では様々な視点で要配慮者の健康状態とメンタル面を考慮しているものの、皆が被災している状況であることから、手探り状態での支援となります。手厚い対応は難しいですが、電気が必要な医療機器にも可能な限り優先的に対応しているので、一般の避難所よりも電気の確保がしやすいです。

福祉避難所で停電対策をすべき理由

自然災害が発生した際、福祉避難所は特別な支援を必要とする人々の避難先として重要な役割を果たします。しかし、災害時には停電が発生することが多く、その影響で福祉避難所の運営が大きな影響を受ける可能性があります。ここでは、福祉避難所で停電対策を行うべき理由を3つの観点から解説します。

停電対策を講じることで、福祉避難所の運営はより安定し、避難者の安全と安心が確保されます。災害時の避難所運営においては、電力の確保が非常に重要であり、事前に十分な備えをしておくことが求められます。

施設の運営が困難になる

停電が発生すると、福祉避難所の基本的な運営が困難になります。多くの福祉避難所では、照明や空調、調理設備、さらには医療機器に至るまで電力に依存しています。停電によりこれらの機能が停止すると、施設内の安全を確保するための体制が崩れ、特に高齢者や障がい者など、支援が必要な方々への対応が困難になります。

例えば、電動車椅子の充電ができなくなったり、冷蔵庫で保存する必要がある医薬品の管理ができなくなったりすることで、施設の運営が大幅に制限されてしまいかねません。

大規模な地震災害の後からは自家発電機を備えた避難所も増えていますが、避難者の人数を考慮すると電力不足に陥る可能性は否めません。蓄電池をはじめとする電力設備を用意することで対策しておきましょう。

連絡ができなくなる

災害時には、避難所内外との連絡が生命線ですが、停電により通信手段が制限されると、迅速な情報共有は困難です。例えば、電話やインターネット回線が使えなくなると、外部からの支援要請や、避難者の家族との連絡が取れなくなります。

特に、緊急時に重要な情報を迅速に伝えることができなくなると、避難者の不安が増大し、混乱が生じる可能性も。このような状況を避けるためにも、停電対策として無線機やバッテリーで駆動する通信機器の準備が不可欠です。

避難者の体調が悪化する可能性がある

停電が長時間にわたって続くと、避難者の体調に直接的な影響を及ぼしかねません。特に、暑さや寒さに敏感な高齢者や体調不良の方々は、空調設備が停止することで健康状態が悪化するリスクが高まります。また、停電が原因で医療機器が使用できなくなると、持病を抱える方々の症状が悪化する可能性も考えられるでしょう。

酸素濃縮器や吸引器といった生命維持に関わる機器の停止は、命に直結する問題です。このため、福祉避難所には非常用電源や自家発電機の導入が強く求められています。

福祉避難所に必要な停電対策とは？

医療機器の使用が不可欠な要電源機器は多く、福祉避難所では電力確保は大事な支援の一つと言えます。様々な年代、病状の方が利用されるため、必要となる医療機器も様々です。そのため、限定した提供ではなく、臨機応変に対応できる電源の確保が必要です。

非常用電源・UPS・蓄電池を比較
いざというときに役に立つ停電対策は？

災害時の停電対策としては、非常用自家発電装置・UPS（無停電電源装置）・医療用蓄電池の3つが挙げられます。それぞれのメリット、デメリットをまとめてみました。

	メリット	デメリット
非常用自家発電装置	電力供給が途絶えても長時間に渡って予備電源として稼働	起動まで10数秒間電力供給が途絶える。点検を怠り、災害時に起動しなかった実例も…。
UPS （無停電電源装置）	電力供給が途絶えても無瞬断で非常用電源に供給できる	医療機械を安全にシャットダウンするための機器で、10分程度しか電力供給が持たない
医療用蓄電池	電力供給が途絶えても無瞬断かつ30時間程度の稼働が可能	機器を購入する場合、初期費用がやや高額（300万円程度）

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	メリット	デメリット
非常用自家発電装置	電力供給が途絶えても長時間に渡って予備電源として稼働	起動まで10数秒間電力供給が途絶える。点検を怠り、災害時に起動しなかった実例も…。
UPS （無停電電源装置）	電力供給が途絶えても無瞬断で非常用電源に供給できる	医療機械を安全にシャットダウンするための機器で、10分程度しか電力供給が持たない
医療用蓄電池	電力供給が途絶えても無瞬断かつ30時間程度の稼働が可能	機器を購入する場合、初期費用がやや高額（300万円程度）

【非常用電源・UPS・蓄電池の比較図】をみて見る

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【福祉避難所編】
LEMULIA（レムリア）の導入事例

自治体役所福祉保健課

対象機器	在宅患者保有医療機器（主に人工呼吸器、酸素濃縮器）

導入の背景

在宅患者が有する医療機器（主に人工呼吸器や酸素濃縮器）のバックアップ電源として各家庭内にバックアップ電源環境を設けることは、費用面だけでなくメンテナンスにおいても大きな負担になります。災害時における在宅患者支援として行政が、福祉避難所に対して電源環境を提供することを目的に、レムリアME3000の導入を検討しました。

導入の効果

各福祉避難所に1台ME3000を配備し、医療機器を有する在宅患者の受入れを可能にしました。またME3000への充電方法として、施設の太陽光発電システムとの連携や役所が保有するEV車両による充電の仕組み作りを行うことで、 SDGsの理念でもある「誰一人取り残さない」の実現を目指すことができました。