医療機関の関係者が
知っておくべき
自家発電装置やUPSに
まつわる
誤解」と「リアル

ここでは、規模を問わず医療機関の関係者に向けて、自家発電装置(非常用電源)やUPS(無停電非常電源)にまつわる
よくある「誤解」と実際の医療現場で起きている「リアル」をお伝えします。

例えば、こんな大規模の病院…

よくある誤解

数千万円かけて設置した自家発電装置があるから、
何が起きても大丈夫。

リアルこんなに怖い‟現実”が
起きるかも…

停電が起きても、自家発電装置(非常用電源)が起動しなかった。

停電という非常事態に備えて自家発電装置を設置しているのにもかかわらず、有事の際の起動しなかったという事例が報告されています。例えば、2018年6月大阪北部地震により被災した国立循環器病研究センターでは、自家用発電装置が起動せず、急遽工事業者から簡易式の自家発電機を取り寄せるなど、電源確保に奔走する事態に陥りました。

起動しなかった要因は検査漏れ。年1回の保安検査を5年も怠っていたため、装置の不具合に気付くことができませんでした。この事例を機に厚生労働省から全国の病院に点検状況を確認するよう、注意喚起がなされました。

例えば、こんな中規模の病院…

よくある誤解

大きな自家発電装置はないけど、
いざという時もUPSを入れているから問題ない。

リアルこんなに怖い‟現実”が
起きるかも…

UPS(無停電非常電源)からの電源供給が絶たれた。

災害時に非常用電源に切り替わる際、40秒程度のタイムラグが生じます。この数秒で重大な事故が起きる可能性もあり、その空白の時間を埋めるための装置がUPS(無停電非常電源)。無瞬断での切り替えを可能にし、10分程度の電源供給することができます。

ただ、このUPSも万全とは言えません。岐阜県総合医療センターでは新生児・小児用人工呼吸器が緊急停止し、「UPSからの電源供給が絶たれた可能性がある」と報告しています。そもそも、UPSは人命にかかわる医療機器への直接接続を原則禁じており、あくまでIT機器を安全にシャットダウンするための装置であると認識しておくべきでしょう。

例えば、こんな小規模の病院…

よくある誤解

災害なんて滅多におきないから、
停電対策は後回しでいいだろう。

リアルこんなに怖い‟現実”が
起きるかも…

義務化されている非常用電源の設置を怠ったため、罰金を科せられた。

非常用電源の導入は数千万円程度の大きなコストがかかるため、そう簡単に設置することはできません。特に費用の余裕がない小規模な病院であれば、後回しにしてしまうことも…。また導入したとしても、点検やメンテナンスを怠ってしまうケースも複数報告されています。

しかし、非常用電源の設置は消防法によって義務付けられているものであり、定期的な点検や消防機関への報告も必要になります。これらの義務を怠った事業者には30万円以下の罰金、拘留が課せられる可能性があります。どんな事情があるにせよ、必ず非常用電源は確保し、メンテナンスもしっかり行うようにしましょう。

参照元:内発協ニュース12月号(https://nega.or.jp/publication/press/2015/pdf/2015_12_10.pdf

こうした災害時トラブル
回避する解決策は?

こうしたトラブルを回避する手段が、
「医療用蓄電池」の導入です。
導入すれば、これらの5つの安心
手にすることができるでしょう。

自家発電装置が起動しなかったときのバックアップ電源として使用可能
タイムラグなしで30時間程度の稼働が可能
医療機器に直接接続できる
外気ファンがないので故障のリスクが低い
レンタルなら月10万円程度と費用が抑えられる

【導入イメージ】
自家発電装置・UPS・
医療用蓄電池の違い

医療用蓄電池には具体的にどんなメリットがあるのでしょうか。ここでは自家発電装置やUPSと比較して何が優れているのか、災害時の導入イメージをもとに説明します。

自家発電装置の場合

▼横にスクロールします
自家発電装置の場合
40秒程度の空白の時間が大きな懸念

自家発電装置は停電と同時に電力が供給されるわけではなく、40秒程度の空白時間が生じます。一時的に全ての医療機器の機能がストップしますので、人工呼吸器や人工心肺装置など、一瞬たりとも止めることができない機器を取り扱う施設にとっては致命的な事故になりかねません。この空白の時間を生じさせないために、UPSと併用することもあります。

UPS(無停電電源装置)の場合

▼横にスクロールします
UPS(無停電電源装置)の場合
あくまで安全にシャットダウンするための機器

UPS(無停電電源装置)は無瞬間で切り替え可能な装置で、自家発電装置のように「空白の時間」が生じる心配がありません。ただ、あくまでIT機器を無事にシャットダウンするための装置であり、電力供給できるのは10分程度。自家発電装置などのバックアップ電源ありきの使用になるので、単独で長時間の停電に耐えうる機能性は持ちあわせていません。

医療用蓄電池の場合

▼横にスクロールします
医療用蓄電池の場合
手術室など緊急性の高い医療現場で重宝される

医療用蓄電池は、停電が発生した際、空白の時間なしで無瞬断で電力を供給することが可能。しかも、30時間程度とUPSと比べて長時間稼働でき、手術などの緊急時も余裕を持って対応することができます。オペ室や集中治療室といった緊急性の高い医療現場で特に重宝され、法定停電などのバックアップ電源としても用いられることもあります。

結論
つまり、医療用蓄電池を導入すれば、
重大な災害が起きても、
電力供給の心配をせずに安心して治療に専念
できるのです。
「止まらない医療」の実現のためにも、
医療用蓄電池の導入を検討してみてください。
LEMURIA(レムリア)
Sponsored by 株式会社ナユタ

止まらない医療を実現する
医療用蓄電池「LEMURIA(レムリア)」

当メディアを運営する「Chiku-MEDI」編集チームが「止まらない医療」を実現する
医療用蓄電池として注目したのは、株式会社ナユタが提供する「LEMURIA(レムリア)」です。

  • 厳格な医療機器規格「JIS T0601-1」を取得
  • 品質保証の「S-JQA認証」を受けたリチウムイオン蓄電装置
  • 33時間の使用可能※(1台で消費電力100Wの場合)
  • 外気ファンがない構造で、故障リスクが低く、手入れも簡単
  • 様々な医療機器に接続が可能
  • キャスター付きで移動も楽々
レンタル費用 月額 11 万円(税込)

という特徴を持ち、医療現場や介護施設、老人ホームや在宅医療で抱えている課題を解決しうる製品として、ピックアップしました。
下記のページでは詳細や価格、事例なども紹介しています。
※環境によって変化する場合があります。

【施設・シーン別:ケーススタディ】災害時のこんな場面で
医療用蓄電池活躍

停電などの有事への備えとして医療用蓄電池を導入する事は、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、医療現場別にみた、医療用蓄電池の利用方法をご紹介しています。

01. 手術室

手術室
BEFORE

電気系統のトラブルにより自家発電装置が起動せず、
3時間しかもたない非常用バッテリーで急場をしのぐ

手術室
AFTER
医療用蓄電池はバックアップ電源として
30時間ほど電力供給できるため、
落ち着いて手術に専念できた。

災害の際に、自家発電装置が起動しなかった例は複数報告されています。その原因の多くが点検不足。年に一度行う点検は義務付けられていますが、多忙や費用を理由に点検を実施していない病院も少なくありません。

医療用蓄電池のLEMURIA(レムリア)は、自家発電装置が起動しなかった場合のバックアップ電源として電力を供給することが可能。30時間程度の連続使用が可能なため、緊急性の高い手術中も安心して治療に専念できます。医療機器への直接接続もできるため、故障のリスクも少なくすることができます。

02. 検査室

検査室
BEFORE

内視鏡機器に一般的な蓄電池を直接接続したところ、誤作動が起きてしまった。

検査室
AFTER
内視鏡機器に医療用蓄電池を直接接続したところ、問題なく使用できた。

あらゆる電気機器には、漏れ電流や電磁妨害(ノイズ)などが生じるリスクがあります。医療機器ではこの対策が成されているのが重要ですが、電気用品安全認証PSEマークがついている一般の蓄電池やUPSでは、安全対策として十分ではありません。

厳格な医療機器規格「JIS T0601-1」を満たしている蓄電池であれば、医療機器に接続しても問題はありません。レムリア(ME3000)はJIS T0601-1をクリアした医療用蓄電池であり、緊急時に内視鏡などに接続してもノイズなしで使用することができます。

03. 法定停電

法定停電
BEFORE

法定停電を実施するためのバックアップ電源がなかったため、無負荷で法定停電を実施

法定停電
AFTER
バックアップ電源にもなる医療用蓄電池を導入し、法定停電を実施したことで安全性が確認できた

電気事業法により、年に一度の実施が義務化されている法定停電。自家発電装置など非常用電源が稼働するかどうかを確認するための年次点検ですが、自家発電装置を停めた場合、バックアップ電源を用意するなどの手間がかかるため、実際は点検そのものを怠ったり、負荷をかけない状態で実施したりする病院が少なくありません。

医療用蓄電池のレムリアであれば、バックアップ電源としても稼働できるため、法定停電を問題なく実施できます。法定停電で非常用電源の安全性が確認できれば、万が一の事態でも安心して治療に取り組むことができるでしょう。

04. 介護施設

介護施設
BEFORE

BCP対策のため、設備を見直したところ自家発電装置が老朽化していた。だが、バックアップ電源がないため、修理に出せない…

介護施設
AFTER
自医療用蓄電池の導入により、自家発電装置を修理に出せた。BCP対策としてもより盤石に。

介護施設でも2024年までに運用も含めたBCP対策が必要なことから、多くの施設で設備の見直しがおこなわれており、自家発電装置などの非常電源装置の老朽化が発覚するケースも少なくありません。

機器の老朽化を放置すると、停電などの有事の際に不具合を起こす可能性が高くなります。非常用電源等の定期的なメンテナンスはもちろんですが、医療用蓄電池を用意しておくと、バックアップ電源とBCP対策と二重で安心です。

05. 在宅治療

在宅治療
BEFORE

在宅治療で人工呼吸器を使用しているが、災害時に非常用バッテリーが正常に作動するかが不安…

在宅治療
AFTER
医療用蓄電池なら人工呼吸器にも直接接続でき、 30時間使用可能なのでいざというときも安心

在宅医療でも、人工呼吸器や吸引器などの精密機械が使われることがあります。例えば、人工呼吸器は当然ながら稼働を止めてはいけない機器のため、停電対策は必須。非常用バッテリーとしてポータブル電源などを用意している家庭もありますが、病院と同様に有事の際に正常に稼働する保証はありません。

医療用蓄電池を導入しておけば、人工呼吸器に直接接続でき、30時間程度の稼働も可能なため、いざというときも対処することができます。キャスター付きのため、持ち運びにも便利で、急な搬送にも対応可能です。

その他のケーススタディ
集中治療室

集中治療室

24時間体制でのモニタリングと治療が必要な患者さんが入室しているICUでは、様々な生体維持装置が使われています。少しの電力ストップが命取りになりえる現場なので、医療用蓄電池を導入する事で安定した電力の確保が可能になります。

病棟

病棟

停電は病棟内の環境レベルを低下させ、不安や不便な状態から患者さんの体調を悪化させやすくします。医療用蓄電池があれば、必要な場所で電力を提供する事ができるので、臨機応変な対応が可能になります。

産婦人科

産婦人科

各種検診・診療だけでなく、お母さんと赤ちゃんの入院施設でもあることから、安全に出産するための各種機器の稼働や快適に過ごせる空間が必要。出産は待ったなしなので、有事に備えて医療用蓄電池を用意しておく事は、母子の命を守ることにもつながります。

老人ホーム

老人ホーム

高齢者が過ごす施設なので、停電などによる急激な環境の変化は体に大きなダメージを与えます。他の施設よりも体調への配慮が必要な場所なので、過ごしやすい空間を維持するための空調管理は必須です。蓄電池などのバックアップ電源がそれを可能にします。

福祉避難所

福祉避難所

福祉的トリアージを通じて、一般避難所で過ごすのが難しい乳幼児から高齢者が集まる避難所。様々な視点での支援が必要で、使われている医療機器も様々です。環境にも配慮が必要なことから、医療機器専門の蓄電池は臨機応変に安心して使えます。

培養室

培養室

患者さんからお預かりした受精卵を保存する培養室には、受精卵の培養を行う培養器(インキュベーター)やクリーンベンチなど電源によって動作する装置が多く設置されています。次のページでは培養室の停電対策に有効な医療用蓄電池についてご紹介しています。

【基礎知識】医療用蓄電池とは?

ここでは医療用蓄電池を導入するにあたって、知っておきたい基礎知識をご紹介します。

医療用蓄電池の
メリット・デメリット

医療機器にそのまま繋げて使える医療用蓄電池は、コンパクト設計で必要な場所への持ち運びも可能。また、数十時間と長時間使える電力を貯めておけるので、トラブル時のバックアップ電源としても使えます。

自家発電装置と
蓄電池の違い

病院では設置が義務になっている自家発電装置は、停電時に必要な電力を供給してくれます。蓄電池も、貯めておいた電力を必要な時につかうことができます。どちらも電停時に役立つ電源となりますが、その仕様や用途は大きく異なります。

UPSと蓄電池の違い

UPSも蓄電池も、停電の際には瞬間的に繋げ、タイムダウンの心配がありません。ただ、UPSは機械を安全にシャットダウンするための装置なので、短時間でしか電力供給ができません。より長く電力を供給するのであれば、蓄電池となります。

医療用蓄電池の容量は?

電力の供給が遮断されてから復旧するまでの間、医療機関での診療を支える医療用蓄電池は、必要量を見極めて用意するのが大事。病院の規模や治療内容、使用している機器、復旧までにかかる時間などを考慮して選ぶようにします。

災害関連の
補助金のまとめ

自然災害などの有事の際に役立つ蓄電池ですが、その導入には多額の費用がかかります。ただ、近年では自然災害への備えからも、蓄電池への補助金なども拡大されています。補助金の活用で導入ハードルを下げられます。

医療用蓄電池の
価格目安は?

医療用蓄電池は一般家庭用蓄電池よりも高額で、蓄電池の種類はリチウムイオンやNAS、鉛蓄、ニッケル水素など、種類によって価格が異なります。また、本体価格の他、設置や電気工事などの費用負担もあります。

病院の非常用電源の
設置義務について

人工呼吸器や人工心肺、保育器など電力が停止すると命に関わる医療機器が病院にはあります。災害などで停電した場合でもそれらの機器が停まらないよう、病院には消防法、建築基準法により非常用電源の設置が義務づけられています。非常用電源の規格も厳格に決められているので、今一度病院の現状を見直して問題がないか確認してみましょう。

このメディアについて

当サイト【医療用蓄電池 「見える化」メディア -Chiku-MEDI-】(運営会社:Zenken)では、医療用蓄電池のメリットや活用シーンなどを医療関係者や介護施設関係者の方に向けて、伝えるメディアです。 一部コンテンツに関して、医療用蓄電池「LEMURIA(レムリア)を提供する株式会社ナユタに取材協力していただきました。