各種検査の実施や検体・検査試薬の保管など、治療を円滑に進めるための土台になる検査室。ここでは、停電によるトラブル事例をもとに、停電対策に有効な医療用蓄電池についてご紹介しています。
検査室が停電したら、どうなる?
- 各種検査ができなくなり外来受付のストップ
- 患者から採取した検体(血液・尿・便・喀痰など)の保存が難しくなる
- 検査の遅れが治療処置に影響を与える
実際に起きた停電トラブル事例
地震による検査機器や検体の喪失
大地震により停電と断水が起こり、検査機器の倒壊・落下による人的被害はなかったものの検査機能を喪失。辛うじて破損を免れた機器も不具合を起こすなど、震災後の検査体制にも大きく影響しました。
さらに、停電で保冷庫が使えなくなり、保管されていた患者の検体や検査試薬が不良化。廃棄処分といった事態に。 震災後は、機器の倒壊・落下防止はもちろん、停電が起きても一定時間は分析装置が稼働するようにと、無停電装置を設置。その他、夜間休日検査室の構築や純水供給タンクの設置、システム構築などの対策がとられています。
検査室に停電対策をすべき理由
重要な検体や医薬品の保管継続
検査室では様々な試料や試薬を使って、病気の原因究明や治療法の根拠の検討を行います。つまり検査室では普段から極めて重要なサンプルや必要な医薬品・検査薬が保管されており、その品質や状態は常に正常に保たれていなければなりません。
しかし電気的なトラブルや突発的な災害によって停電が発生し、例えば冷蔵庫の温度が適切に保たれなくなったり、冷凍庫の温度が上昇してしまったりするなど各種検体や医薬品を保管している機械設備に不具合が生じれば、深刻な二次被害が生じる恐れもあります。
そのため検査室では各種サンプルや薬品を安全に管理するため、医療用蓄電池などを導入して非常事態に備えることが物理的にも職業倫理的にも不可欠です。
各種検査機器の管理
検査室にある検査機器の中には、一定の時間をかけて検体の成分を分析したり、サンプルを検査可能な状態に加工したりするものもあります。また検査室と情報をリアルタイムでやりとりしながら診察や治療が進められることもあるでしょう。当然、そのような機器や設備の稼働中に停電が発生して電気供給が遮断されれば適切な分析や連携は叶えられません。
検査室ではその存在意義や医療機関全体の業務の適正性を守るためにも、医療用蓄電池などの非常用電源設備を導入することが欠かせません。
検査室に必要な停電対策とは?
検査室の停電対策として、停電による二次災害を引き起こす可能性のある機器には必ず予備電源を用意しておくことが大切です。
各種検査ができなくなる事は必要な治療や処置が難しくなります。通常電力の回復を待てる患者だけではないので、医療用蓄電池などのもしもの際のバックアップ装置は必要不可欠です。
非常用電源・UPS・蓄電池を比較
いざというときに役に立つ停電対策は?
災害時の停電対策としては、非常用自家発電装置・UPS(無停電電源装置)・医療用蓄電池の3つが挙げられます。 それぞれのメリット、デメリットをまとめてみました。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
非常用自家発電装置 | 電力供給が途絶えても 長時間に渡って予備電源として稼働 |
起動まで10数秒間電力供給が途絶える。点検を怠り、災害時に起動しなかった実例も…。 |
UPS (無停電電源装置) |
電力供給が途絶えても 無瞬断で非常用電源に供給できる |
医療機械を安全にシャットダウンするための機器で、10分程度しか電力供給が持たない |
医療用蓄電池 | 電力供給が途絶えても 無瞬断かつ30時間程度の稼働が可能 |
機器を購入する場合、 初期費用がやや高額(300万円程度) |
メリット | デメリット | |
---|---|---|
非常用自家発電装置 | 電力供給が途絶えても 長時間に渡って予備電源として稼働 |
起動まで10数秒間電力供給が途絶える。点検を怠り、災害時に起動しなかった実例も…。 |
UPS (無停電電源装置) |
電力供給が途絶えても 無瞬断で非常用電源に供給できる |
医療機械を安全にシャットダウンするための機器で、10分程度しか電力供給が持たない |
医療用蓄電池 | 電力供給が途絶えても 無瞬断かつ30時間程度の稼働が可能 |
機器を購入する場合、 初期費用がやや高額(300万円程度) |
株式会社ナユタ
「止まらない医療」の実現なら医療用蓄電池の導入を
検査室では、心電図検査や超音波検査、肺機能検査、聴力検査など各種検査がおこなわれているだけでなく、患者から提供された検体や検査試薬が保管されています。各種検査の実行や、検体の保存には電力が必要不可欠。これらの業務が停滞してしまうことは、必要な処置がスムーズにできなくなることを意味しますので、電力の供給が途切れた時のバックアップとして医療用蓄電池を導入するのがおすすめです。
医療用蓄電池の導入には初期費用が高額ですが、非常用電源のトラブルや電力の保持時間が短いUPSの弱点を補うことができます。さらに安心・安全を追求するなら、電気製品の安全性が確認されているS-JQA認証製品「レムリア」がおすすめです。
下記では、そのレムリアの詳細について紹介しています。月額11万円(税込)のレンタルも可能ですので、まずは実際に使用し、導入について検討できます。
医療用蓄電池「LEMURIA(レムリア)」
当メディアを運営する編集チームが止まらない医療を実現する医療蓄電池として注目したのは、ナユタの「LEMURIA(レムリア)」。
「国内初のS-JQA認証リチウムイオン蓄電装置」「33時間使用可能」「外気ファンの無い構造で故障リスクが低く、メンテナンスも手間いらず」というという特長を持ち、医療現場や介護施設で抱えている課題を解決しうる製品として、ピックアップしました。公式HPページでは商品の詳細やスペックを紹介しています。
【検査室編】LEMULIA(レムリア)の導入事例
県立がんセンター(400床)
対象機器 | 血液成分分離装置 |
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導入の背景
がんセンターの病理組織検査室では、電源設備環境の老朽化と、電源(赤コンセント)の増設が難しいといった2つの問題に頭を悩ませていました。白血病患者の血液分析作業など止めることができない病理組織検査業務もあることから、大掛かりな対策は難しく、問題なく業務を遂行するためレムリアME3000の導入が検討されました。
検討したところ、白血病患者の血液分析作業において使われる血液成分分離装置1台につき、レムリアME3000であれば約10時間の電源供給ができることが判明しました。さらに、10時間以上の継続した電源供給の必要性が出た場合では、病院保有のポータブル発電機と連携することにより問題なく稼働できることが確認されました。
株式会社ナユタ
LEMULIA(レムリア)をおすすめする理由
- 各種検査が実施でき、必要な治療や処置がスムーズにおこなえる
- 患者の検体や検査試薬の保存が可能になる
- 検査データの喪失を予防できる
検査室の停電対策にLEMULIA(レムリア)をおすすめする主な理由は上記のとおりです。医療機器用向きの蓄電池として開発されたバックアップ電源なので、停電時でも各種検査の実施や検体・検査が実施でき、必要な治療や処置が適切におこなえます。持ち運びもできるので緊急度の高い検査室を優先して使用したり、自家発電装置からの給電が難しい検査室のバックアップ電源やBCP対策が可能です。
また、患者の検体や検査試薬の保管機能も損なわれずに済むので、データの喪失予防だけでなく患者に再度検体の提供を求めるなどの手間もなくなります。
医療用蓄電池「LEMURIA(レムリア)」
当メディアを運営する「Chiku-MEDI」編集チームが「止まらない医療」を実現する
医療用蓄電池として注目したのは、株式会社ナユタが提供する「LEMURIA(レムリア)」です。
- 厳格な医療機器規格「JIS T0601-1」を取得
- 品質保証の「S-JQA認証」を受けたリチウムイオン蓄電装置
- 33時間の使用可能※(1台で消費電力100Wの場合)
- 外気ファンがない構造で、故障リスクが低く、手入れも簡単
- 様々な医療機器に接続が可能
- キャスター付きで移動も楽々
レンタル費用 | 月額 11 万円(税込) |
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という特徴を持ち、医療現場や介護施設、老人ホームや在宅医療で抱えている課題を解決しうる製品として、ピックアップしました。
下記のページでは詳細や価格、事例なども紹介しています。
※環境によって変化する場合があります。