停電下では適切な介護サービスの提供が難しく、空調が使えないことによる環境の悪化は入居者に大きなダメージを与えます。ここでは、停電によるトラブル事例を基に、停電対策に有効な医療用蓄電池についてご紹介しています。
介護施設が停電したら、どうなる?
- 通所型と在宅型はしばらくサービスの利用ができなくなる
- 入所者への介護サービスの提供が制限される
- エレベーターなどが使えず館内での行動が制限される
実際に起きた停電トラブル事例
停電で水も食事も人の手で
台風15号の影響による大雨で施設内部に雨水が入りこみ各フロアが水浸し状態に。利用者の安全を考え、雨の心配がない場所に移動。 それと同時に、雨水の処理をおこないました。その後、停電が発生。
停電で冷蔵庫が使用できないため、食事は非常食で対応。エレベーターも使用できないので、職員が各部屋まで階段を使って運びました。また、トイレの水には井戸水を使用しており、電気の力で揚水ポンプで汲み上げ給水ポンプで施設内に送っていましたが、これも使用不可に。 一部の水道が使えるところから、水を運ぶなど人海戦術で電気が復旧するまでしのぎました。
介護施設が停電対策をすべき理由
2024年4月からBCP策定が義務化
介護事業者や介護施設に対して、2024年4月より介護施設のBCP策定(事業継続計画策定)が法的に義務化されます。
BCP策定とは火事や地震といった災害、また新型コロナウイルスのような感染症や感染源の発生などの緊急事態に際して、適切なリスクマネジメントを構築して事業を継続させられるように備えておくための計画です。
BCPは介護施設の利用者はもちろん、そこで働く職員などを守り、非常時でも事業継続を支えるために立案します。
非常用電源なしではできないBCP対策がある
BCPは単に非常時の安全管理を考えるものでなく、安全管理と同時に事業継続を実現するための計画です。つまりBCPではただ人を守れば良いというものでなく、施設としての機能を維持して事業を継続することが求められます。この点においてBCPと防災計画は本質的に違いがあります。
そのため、BCPでは必然的に事業所のシステムや各種機器・設備装置などを正常に作動させなければならず、例えば火災や震災で停電した時にでも施設の通信装置を機能させたり、要介護者の健康管理に必要な機器を稼働させたりといったことが欠かせません。
BCPを適正に構築する場合、非常用電源や蓄電池などがなければ実現困難な課題もある点は重要です。
介護施設に必要な停電対策とは?
要介護が必要な方が利用する介護施設では、介護サービスが受けられない事は、日常生活を送るのが困難になるということ。停電になっても、適切な環境を維持するためのバックアップ電源は必要です。では、具体的にどのような対策を施すべきでしょうか?
非常用電源・UPS・蓄電池を比較
いざというときに役に立つ停電対策は?
災害時の停電対策としては、非常用自家発電装置・UPS(無停電電源装置)・医療用蓄電池の3つが挙げられます。 それぞれのメリット、デメリットをまとめてみました。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
非常用自家発電装置 | 電力供給が途絶えても 長時間に渡って予備電源として稼働 |
起動まで10数秒間電力供給が途絶える。点検を怠り、災害時に起動しなかった実例も…。 |
UPS (無停電電源装置) |
電力供給が途絶えても 無瞬断で非常用電源に供給できる |
医療機械を安全にシャットダウンするための機器で、10分程度しか電力供給が持たない |
医療用蓄電池 | 電力供給が途絶えても 無瞬断かつ30時間程度の稼働が可能 |
機器を購入する場合、 初期費用がやや高額(300万円程度) |
メリット | デメリット | |
---|---|---|
非常用自家発電装置 | 電力供給が途絶えても 長時間に渡って予備電源として稼働 |
起動まで10数秒間電力供給が途絶える。点検を怠り、災害時に起動しなかった実例も…。 |
UPS (無停電電源装置) |
電力供給が途絶えても 無瞬断で非常用電源に供給できる |
医療機械を安全にシャットダウンするための機器で、10分程度しか電力供給が持たない |
医療用蓄電池 | 電力供給が途絶えても 無瞬断かつ30時間程度の稼働が可能 |
機器を購入する場合、 初期費用がやや高額(300万円程度) |
株式会社ナユタ
「止まらない医療」の実現なら医療用蓄電池の導入を
電気が遮断されてしまうと、館内のエレベーターやロフトなどの設備が使えなくなるため、利用者への介護サービスの提供が難しくなります。
また、人工呼吸器の使用者は命にもかかわりますし、エアコンが使えなくなれば熱中症といったリスクも高くなります。 冷蔵庫が使えないので食事の手配も難しいなど、停電による被害は広範囲に及び、利用者にとっては苦しい環境に立たされることになります。通常の施設よりも配慮が必要な施設になるだけあって、電力が使えないのは致命的です。電力の供給が復旧するまでのバックアップとして医療用蓄電池を用意しておくのがおすすめです。
医療用蓄電池の導入には初期費用が高額ですが、非常用電源のトラブルや電力の保持時間が短いUPSの弱点を補うことができます。さらに安心・安全を追求するなら、電気製品の安全性が確認されているS-JQA認証製品「レムリア」がおすすめです。
下記では、そのレムリアの詳細について紹介しています。月額11万円(税込)のレンタルも可能ですので、まずは実際に使用し、導入について検討できます。
医療用蓄電池「LEMURIA(レムリア)」
当メディアを運営する編集チームが止まらない医療を実現する医療蓄電池として注目したのは、ナユタの「LEMURIA(レムリア)」。
「国内初のS-JQA認証リチウムイオン蓄電装置」「33時間使用可能」「外気ファンの無い構造で故障リスクが低く、メンテナンスも手間いらず」というという特長を持ち、医療現場や介護施設で抱えている課題を解決しうる製品として、ピックアップしました。公式HPページでは商品の詳細やスペックを紹介しています。
【介護施設編】LEMULIA(レムリア)の導入事例
介護療養型医療施設(50床)
対象機器 | 生命維持装置(人工呼吸器、生体モニタ、加湿器、タン吸引機) |
---|
自家発電装置を導入済みではあるものの、病院内の電源設備に老朽化がみられ、その影響から自家発電装置の立ち上げに15分間のダウンタイムが発生していることが発覚しました。停止時間が長いことによるサービス提供への影響も懸念されることから、改善方法の1つとしてレムリアME3000の導入に検討がされました。
生命維持装置類1セットをレムリアME3000に接続すると、約10時間以上稼働することから、5セット接続し約2時間の電源確保をおこないました。この方法を取る事で、電源設備に対する修繕・運用コストが削減され、かつ夏の台風による停電対策にもなりえることが判明。安心して病院運営が可能となりました。
株式会社ナユタ
LEMULIA(レムリア)をおすすめする理由
- エレベーターや冷蔵庫などの設備が使える
- 介護サービスの提供を継続しておこなえる
- 快適な空間を維持できる
介護施設の停電対策にLEMULIA(レムリア)をおすすめする主な理由は上記のとおりです。
レムリアがあることで、停電の際にも通常に近い介護サービスの提供が可能になります。 自力での移動が難しかったり、専用機器が使えないと命に関わる利用者もいるため、 レムリアなどのいざという時に使える蓄電池の存在は、利用者の行動と命を左右するといっても過言ではありません。
また、介護施設でもBCP対策とBCMが義務化され、2024年までに運用も含めて実施する必要があることからも、 レムリアはこれらの対策の一つにもなりうります。
停電で介護サービスを中断させないための備えとしてレムリアはおすすめです。
医療用蓄電池「LEMURIA(レムリア)」
当メディアを運営する「Chiku-MEDI」編集チームが「止まらない医療」を実現する
医療用蓄電池として注目したのは、株式会社ナユタが提供する「LEMURIA(レムリア)」です。
- 厳格な医療機器規格「JIS T0601-1」を取得
- 品質保証の「S-JQA認証」を受けたリチウムイオン蓄電装置
- 33時間の使用可能※(1台で消費電力100Wの場合)
- 外気ファンがない構造で、故障リスクが低く、手入れも簡単
- 様々な医療機器に接続が可能
- キャスター付きで移動も楽々
レンタル費用 | 月額 11 万円(税込) |
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という特徴を持ち、医療現場や介護施設、老人ホームや在宅医療で抱えている課題を解決しうる製品として、ピックアップしました。
下記のページでは詳細や価格、事例なども紹介しています。
※環境によって変化する場合があります。